更新日: 2025年03月17日
3月は「自殺対策強化月間」です!
鳥取県内の自死者数は、令和3年は90人、令和4年は83人、令和5年は72人と減少傾向にあります。
自死は、健康面、経済面、人間関係など様々な要因が複雑に関連して、心理的に「追い込まれた末の死」と言われています。
例えば、以下のような状態が複合的に関係し合うと、自分では冷静な判断ができなくなり、困難な状況を打破するには自死しか方法がないように感じてしまいます。
・倒産や失業、経済的な困窮
・人間関係(いじめ、各ハラスメント、周囲からの孤立等)
・育児や介護疲れ
・健康面(過労、ストレス、うつ病等の精神疾患等)
自死は誰にでもおこる恐れがあります。
社会全体で自死を防ぐために、あなたにできることがあります。
ゲートキーパーになろう!!
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかける人のことです。特別な研修や資格は必要ありません。誰でもゲートキーパーになることができます。
ゲートキーパーは次の4つの役割が期待されていますが、そのうちどれかひとつができるだけでも、悩んでいる人にとっては大きな支えになります。
①気づき・・・家族や仲間の変化に気づいて、声をかける
自死を考えている人は、「死ぬしかない」と視野が狭まっていたり、「孤立している」と感じていたりしています。声をかけることで、「あなたは決してひとりではないのだ」ということを理解してもらいます。
②傾聴・・・本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
アドバイスではなく、話をじっくり聞き、その気持ちを肯定的に理解すると、その人は満足感を得ることができて、本来の自分を取り戻すことができます。この「傾聴」は、大切な人を支えるうえで常に心がけたいことです。
③つなぎ・・・早めに専門家などに相談するよう提案する
抱え込んでいる問題や悩みを解決する方法を知らずに、死を選んでしまうことほど残念なことはありません。相談機関があることを伝え、専門家の支援につながることが大切です。しかし、悩んでいる本人は自ら相談に行く元気を失っていることも多いです。可能であれば、相談機関に同行する、または、本人の了承があれば、あなたがかわりに相談機関へ連絡する等、何らかのかたちで相談機関とつながりましょう。
④見守り・・・温かく寄り添いながら、じっくり見守る
話を聞いた→専門家を紹介した→万事解決、ということにはまずなりません。傷ついた心が回復するまでには時間がかかり、一見元気になったように見えても、悩みはつきません。本人が完全に乗り越えるまで、長期間見守り、本人が安心できるようにしましょう。
【こころのSOSのサイン】
次のような様子が見られたら、福祉課や相談機関へ連絡をしてください。
◇食欲がなく、痩せてきた
◇夜、眠れない
◇表情が暗く、元気がない
◇体調不良の訴えが多い
◇周囲との交流を避けるようになった
◇家事や仕事の効率が下がり、失敗が増えた
◇遅刻や欠勤が増えた
◇酒量が増えた
◇死をほのめかす発言がある
◇投げやりな態度が増えた
【いのちを守る相談窓口】
♢智頭町福祉課(0858-75-4101)
智頭町福祉課以外にも、相談機関があります。
◇自殺予防いのちの電話(0120-783-556)
◇鳥取いのちの電話(0857-21-4343)
◇鳥取市保健所(0857-22-5616)
◇鳥取県立精神保健福祉センター(0857-21-3031)
その他にも、相談機関があります。
◇消費生活のトラブル
智頭町総務課(0858-71-0059)
◇生活困窮に関する相談
智頭町福祉事務所(0858-75-4102)
◇子どもの虐待に関する相談
児童相談所全国共通ダイヤル(189)
智頭町福祉事務所(0858-75-4102)
◇子どもの悩み事などの相談
子ども電話相談(0857-29-5460)
◇配偶者等からの暴力に関する相談
福祉相談センター(0857-27-8630)
智頭町福祉事務所(0858-75-4102)
◇高齢者相談・高齢者虐待に関する相談
高齢者何でも無料電話相談(0120-65-3948)
智頭町地域包括支援センター(0857-75-6008)
◇人権相談
県庁人権・同和対策課(0857-26-7677)
※鳥取県では、法律名等一部の用語を除き、「自殺」という言葉に代えて、「自死」という言葉を用いてます。
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