更新日: 2023年11月07日
日本1/0村おこし運動
5つの地区振興協議会の活動紹介
平成9年度からスタートした「日本1/0村おこし運動」は、「集落振興協議会」を主体として活動し、自治大臣表彰の受賞や各種マスメディアでの紹介など評価を得ました。
約10年経った平成20年度、その活動を「集落振興協議会」から旧小学校区をベースにした「地区振興協議会」に展開し、地域の課題を地区住民自らの知恵と汗で解決すべく現在奮闘中です。
ここに各地区の活動状況を紹介します。
山形地区振興協議会
2021年01月25日
山郷地区振興協議会
2021年01月25日
これまでの概要
智頭町が平成9年度に制度化した「日本1/0村おこし運動」とは、閉鎖的・保守的・依存的な旧態依然とした村社会の変革を図り、また、町の活性化は集落の活性化からという視点にたって、「これからもその集落に住もう、どうせ住むなら豊かで楽しい村がいい」を理念とするものです。そして、こんな素朴な願いを実現するため、自分には何ができるか、何に汗が流せるか、住民一人ひとりが無(ゼロ)から有(イチ)への一歩を踏み出そうという運動です。つまり、智頭町内の各集落または各地区がそれぞれの特色を一つだけ掘り起こし、外の社会に開くことによって、村の誇り(宝)づくりを推進する住民の自立と共有のマネジメントです。小さく生んで大きく育てる
(1)村にある種をみつけよう!(種がなければ新たな種をまきましょう!)
(2)土づくりや水やりをしよう!
(3)芽が出たら大きく育てよう!
イメージ図
- 外の社会と積極的に交流を行うため、情報化への取り組みを推進します。(交流・情報)
- 住民自らが一歩を踏み出す村づくりを基本理念とします。(住民自治)
- 村の生活や文化の再評価を行い、付加価値をつくります。(地域経営)
取り組み手順
まず、集落または地区の10年後の将来像(計画)を描き、新たな組織(集落・地区振興協議会)の設立と同時に規約を制定します。規約は、
(1)原則として全戸が年5,000円以上を負担して全住民で運営していくこと
(2)活動の柱を ア)交流・情報 イ)住民自治 ウ)地域経営とすること
(3)自らの責任によりボランティアで活動することを主な内容としている。
そして、このような条件を満たした集落には、町が最初の2年間は年50万円(限度額)、3年目から10年目は年25万円(限度額)の計300万円(限度額)を、地区は最初の2年間について年100万円(限度額)、3年目から10年目は年50万円(限度額)を支援します。
各集落の活動と自治大臣表彰の受賞
この運動に現時点で、16の集落と2地区が参加しており、年度末に開催する活動発表会で、各集落の独創的な活動とその成果が発表されることになっています。16集落の具体的な活動は、
- 市 瀬 …市瀬自慢の田舎料理、しめなわづくり他
- 本 折 …花見会、ミニ傘作り、壁画作成他
- 中 田 …蛇の輪の復元、スイートコーン作り他
- 波 多 …集落大運動会、ギボウシ作り他
- 中 原 …そば作り、かずら細工、花作り他
- 白 坪 …みそ、福神漬け、吟醸付け作り他
- 新 田 …集落NPO化、カルチャー講座他
- 早 瀬 …竹炭、竹酢、みそ製造、東屋作り他
- 五月田 …考え地蔵まつり、椎茸原木作り他
- 上 町…智頭宿イベント、ふれあい広場づくり他
- 中 島…城跡遊歩道整備、紅梅管理他
- 岩 神…休耕田開放による野菜づくり、城跡整備他
- 早 野…高齢者給食サービス、草木染め他
- 奥 西…紅茶づくり、ヤーコン作り、視察他
- 浅 見…ログハウス作り、ほたるの復活事業他
- 芦 津…麒麟獅子舞伝承、地酒作り他
また、「日本1/0村おこし運動」が認められて、平成10年度「潤いと活力のあるまちづくり(住民参加部門)」優良地方公共団体自治大臣表彰を(住民も含めて)智頭町が受賞した。この受賞が励みになり、さらに住民が中心になって、活動が一層盛り上がっています。
地方自治研究機構調査(智頭町)
2021年01月25日
「岡田憲夫研究室 智縁篤志文庫」開所のお知らせ
2021年01月25日