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更新日: 2021年01月25日

平成17年9月定例町議会提案理由説明要旨

平成17年9月定例町議会提案理由説明要旨

本日ここに、第三回定例町議会を召集しましたところ、議員各位にはご多忙のところ出席いただき誠にありがとうございました。

私は、今年7月に行われた町長選挙において町民の皆さんの信任をいただき、再び町長の重責を担うことになりました。昨年、合併議案が否決されて以来、単独町政による町づくりを進めてまいりましたが、改めて地方分権時代に相応しい自立した町づくりを目指す所存であります。

さて、わが国の社会経済情勢は、若干回復の兆しが見えてきたものの、地方においては長期化した景気低迷の影響から税収が伸び悩み、小泉政権下における「改革断行予算」と称した数年来の歳出の見直しは、本町の最大の歳入である地方交付税にも及んできております。

また、歳出におきまして、過去の景気対策等による町債の大量発行により、町債残高は約70億円に達しており、その元利償還金がピークを迎えようとしております。

このため、町税など歳入の確保に全力を尽くしながら、聖域なく歳出の効率化を進めることにより、早急に単年度の収支を均衡させ、持続可能な財政構造へ転換を図ることが急務となっております。

そこで、現在、平成17年度を起点とした平成21年度までの「行財政改革プラン」の検討を行っているところでありますが、この中で、各種補助金等の見直しや過疎バス対策、保育園の統合により事務事業の整理・統合を進めていくほか、指定管理者制度の活用による民間委託の推進、使用料・手数料の見直しや中期財政見通しの策定などの作業を進めているところであります。

既に、過疎バス対策や保育園の統合については素案を策定し、関係者との調整に入っており、その他の事項につきましても随時関係者等との調整を行い、平成18年度当初予算に可能なものから反映させてまいりたいと考えているところでございます。

また、このような厳しい財政状況ではありますが、現在及び将来の本町にとって重要な課題につきましては、地域の自立と再生に向けた取組みを進めていくことも必要であると考えております。その主なものにつきまして若干述べさせていただきます。

まず、地域の将来を担う子どもの教育環境等の整備についてであります。当面、保育園の2園化により異年齢保育の解消、特別保育の充実などを通じて保育環境の改善に早急に取り組むこととしておりますが、小学校の統廃合につきましても、智頭町ならではの小中一貫教育の検討を進めるなど、任期中に統廃合の道筋をつけたいと考えております。

次に、本町の基幹産業である林業の再生についてであります。先日、町内林業団体と町、県の関係者が一同に会して智頭町林業の再生に向けた検討会議を主催したところでありますが、若手後継者の意向等も十分に踏まえながら、新たな発想で再生に向けた取組みを進めてみたいと考えております。

次に、安心して生き生きと暮らせるまちづくりについてであります。本年2月に完成した智頭町保健・医療・福祉総合センター「ほのぼの」を拠点に三位一体の福祉サービスの充実を図っていくとともに、社会福祉協議会やシルバー人材センター等とも連携を図りながら、地区・集落における福祉活動の活性化を図り、地域の相互扶助に支えられた支援体制を構築したいと考えております。

次に、活力のある地域づくりの推進についてであります。生活や活動の基盤である地域をみんなで支える取組みを進めるため、中山間地域の活性化などに意欲的に取り組む団体等を支援するとともに、町内会、公民館、集落振興協議会等の既存組織を生かした行政と住民の協働による地域づくりを推進したいと考えております。

また、智頭町は歴史文化や自然環境に恵まれており、こうした資源を有効に活用しつつ他の地域との交流を推進し、特産品の開発や農産物の販売など、地域の営みと連携した産業育成を図りたいと考えております。

更に、姫路鳥取線の開通を視野に入れ、関西圏に近いという優位性を生かして、若者の雇用に繋がる企業誘致についてもチャレンジしてみたいと考えております。

最後に、これら自立した町づくりを目指して取組むに当たりまして、町民の皆様にも自ら出来る事は自ら行うという自立の心を育てていただき、力を合わせて持続可能な町づくりに向けてのご協力をお願い致すところであります。

以上、再選後、初の定例議会の開会に当たり所信を述べさせていただきましたが、今後、その実現に向けて具体的な検討を進めてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

つづきまして、今期定例会に提案しました諸議案の審議をいただくにあたり、その概要を御説明いたします。

まず、議案第94号は、平成17年度一般会計補正予算の専決処分についてであります。9月11日執行の衆議院議員総選挙に係わる経費の補正を行ったものであります。

次に、議案95号は、町長等の給与の特例に関する条例の一部改正についてであります。歳出削減の一環として、町長並びに助役、病院事業管理者、教育長の期末手当をそれぞれ削減するものであります。

次に、議案96号から議案101号までは、補正予算についてであります。

まず、議案96号 平成17年度智頭町一般会計補正予算ついて主なものを御説明いたします。

議会費では、議場音響設備の改修経費を計上しております。

総務費では、アスベスト調査手数料を計上したほか、電源立地地域対策交付金事業として、浅見集落コミュニティ施設の改修や米原集落の有線放送設備の設置経費などを計上しております。

衛生費では、合併処理浄化槽につきまして認証増が見込めることから補助金の増額を計上しております。

災害復旧費では、平成17年度施工分の農地及び農業用施設に係わる委託設計費用を計上しております。

教育費では、智頭中学校において旧給食センターのアスベストに関連して給食配膳室の改修に要する経費や、小学校、中学校が創意により、学力向上とあわせて豊かな心を創造するための学習に取り組む経費等を計上しております。

以上、今回の一般会計補正予算額は、15,463千円であり、補正後の予算総額は45億4,205万円としております。

次に、議案97号から101号までは特別会計に関する補正予算でありますが、主に前年度事業費の確定に伴い所要額の補正を行ったものであります。

次に、議案第102号、103号は、それぞれ平成16年度の一般会計、公営企業の決算認定を求めるものであります。

次に、議案第104号は、智頭町固定資産評価審査委員会委員の選任につきまして、現任の「大坪正人(おおつぼ まさと)」氏が平成17年9月30日に任期満了を迎えることから、引き続き同氏を選任するため、地方税法の規定により本議会の同意を求めるものであります。

次に、議案第105号は、智頭町教育委員会委員の任命につきまして、現任の「草刈啓修(くさかり ひろみち)」氏が平成17年9月30日に任期満了を迎えることから、引き続き同氏を任命するため、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定により本議会の同意を求めるものであります。

次に、議案第106号から108号につきましては、北条町、大栄町が平成17年10月1日から北栄町になることに伴い、関連する規約を変更するものであります。

最後に、報告案件でございますが、株式会社サングリーン智頭、株式会社智頭リプルの平成16年度の経営状況についてそれぞれ報告を行うものです。

なお、現在、先日の台風14号の被害状況の取りまとめ作業を行っておりますが、緊急に対応が必要な被害につきましては、今議会において対策経費等を追加で提案させていただきたいと考えておりますのでよろしくお願いします。

以上、本議会に提案いたしました諸議案の概要を御説明申し上げましたが、詳細については主管課長及び担当者をもって説明させますので、よろしく審議いただきますようお願いしまして、簡単ではありますが説明を終わります。


  • 議案第94号  専決処分について(平成17年度智頭町一般会計補正予算)
  • 議案第95号  町長等の給与の特例に関する条例の一部改正について
  • 議案第96号  平成17年度智頭町一般会計補正予算
  • 議案第97号  平成17年度国民健康保険事業特別会計補正予算
  • 議案第98号  平成17年度老人保健特別会計補正予算
  • 議案第99号  平成17年度公共下水道事業特別会計補正予算
  • 議案第100号 平成17年度介護保険事業特別会計補正予算
  • 議案第101号 平成17年度介護保険サービス事業特別会計補正予算
  • 議案第102号 平成16年度決算の認定について
  • 議案第103号 平成16年度智頭町公営企業決算の認定について
  • 議案第104号 智頭町固定資産評価審査委員会委員の選任について(大坪 正人)
  • 議案第105号 智頭町教育委員会委員の任命について(草刈 啓修)
  • 議案第106号 鳥取県町村職員退職手当組合規約の変更について
  • 議案第107号 町村等の非常勤職員の公務災害補償等に関する認定委員会
    及び審査会の共同設置に関する規約の変更について
  • 議案第108号 鳥取県市町村消防災害補償組合規約の変更について
  • 報告第4号   法人の経営状況について(株式会社サングリーン智頭)
  • 報告第5号   法人の経営状況について(株式会社智頭リプル)

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